2011年を振り返る
2011年は自分の中の正しさ、モラル、実力を試される一年でした。
■正しさ
震災では正しさについて考えさせられた。異なる正義を振りかざされた時にどうすればよいか。当たり前のように多様な正しさに、どうやって立ち向かっていくかを考えていた。当時のもやもやを簡単な言葉なんかで結論づけたりしないように、必死だった気がする。
そして、今やっていることに意味を持たせなければならないと思った。私にとって原発も震災も途上国の苦しみも、遠い世界のことのように思える。世界が広すぎて、問題が複雑すぎて、歴史が深すぎて、手が伸びないし伸ばしたくないのが本音だった。結果、自分の周りの小さな世界で大事なものを大事にするしかできない人間だということに気づいた。
手が伸びないにしても、自分と社会、自分と国、自分と世界、強連結のはずなのに感情的には疎結合なものをつないで組み立てて生きたいとも思った。普通に生きる中で、それを実現することがどういうことなのかはまだわからない。表面からは見えない深みを持たせたいけれど、いかに自分が不勉強で粗野であるかを思い知った。今に始まったことじゃない問いが蘇っては消えての繰り返しだった。
■モラル
傲慢さに気づかずに独善を貫く人、表面的で自己正当化が上手で人の気持ちを考えているようで全然理解していない人、評価を得たくて必死なのにツメが甘く底を見抜かれてしまう人、誰にでも好かれようとして自分発信のメッセージのない人。
例年よりも目を白黒させるようなことがたくさんあった。ただそういった他人の局面は、どれもが自分の一部にもある。だから非難する権利などないのに、そうありたくないあまりに攻撃せずにいられなくなる時があった。最終的には受け容れるのだし、本質的には誰のことも嫌いになどなれないのだからそんなことで感情の波を立てるのをやめたいと思った。
器広くあろうとすることと、自分の正しさを貫くことが背反しているようではまだまだだ。このあたりは今年も苦しみそう。
そして私は基本的に上から目線である。謙虚さが足りないと反省している。
■実力
申し訳ないほどに実力以上の評価をもらった年だった。けれど本当の実力がまだまだ足りないから常に試されている気でいた。目先の仕事に終われ、自己研鑽のない日々はある意味楽なのかもしれない。本当に大切なのは考えることで、立ち止まって振り返らないと得られないものがある。それをやらないから実力がついていかないのだろう。
仕事ばかりに追われていると、休みの時間がバッファにしか思えなくなってしまった。そして仕事での人格がそのままメインの人格になっている気もする。妖怪以外の友達とあまり遊んでないから、本来の自分の人格を忘れてきている気がするのでいけない。
東京での生活は私の実績の連なりではあるけれど、何かしらの利害関係や目には見えない力関係に縛られてる?というかやっぱり無理している?ような気もした一年でした。
日記に書きたいことがいっぱいあった気がする。けどそれらはすぐに消えてしまうな。めまぐるしくて。日記はすぐ書かないとだめですね。
今年はもっと悠々としていたいです。今年もよろしくお願いします。
From Beijing 2011/11/16
飛行機の到着が一時間遅れる。書き忘れた入国カードを、カウンターみたいなとこで書いていたらペンを持ってない人が次々に貸してくれと言ってくる。借りる列ができてしまったので聞かれてないけどアイムジャパニーズ、ジャパニーズと言って二本あげてきた。オフショア先の社用車で迎えに来てもらい、15:00にホテルにチェックイン、お客様と同じホテルにしたらしく、前回よりグレードアップされていてうれしい。天津から新幹線できた部長と合流し、15:30から北京拠点にて打ち合わせ開始。ここの移動はちょっとハードだった。ゆるいはずの初日の打ち合わせは、予定外に品質評価値を見せられて意見をくれなどという不意打ちをくらい非常に疲れた。
夕食は小肥羊。オフショア先の部長、副部長、tianという私を友達だと思ってくれている女性の担当者とうちの部長と私で、火鍋で羊肉をしゃぶしゃぶする。味は普通。例によって例のごとくこの日も純生ビールで乾杯はするものの、白酒(ばいちゅうというアルコール53度の酒)を飲まされる。北京での飲み会では必ず出てくる。セーブして4〜5杯しか飲んでないのにふらふら。部長がマッサージ行こう行こういうのでお供する。マッサージは華夏良子@三元橋。生命の花とかいう580元のオイルマッサージコースで、部屋についている風呂に入り、おむつみたいなのはいて待機。ここのマッサージはいつも天国である。ちなみにマッサージの相場は120元〜200元くらい、日本円で1500円〜2400円。だからここは相当高級。
途中で偶然同時期に出張に来ていた会社もバンドも同じのまみちゃんと会う約束していたことを思い出し、ラスト10分を切り上げまみちゃんのホテルへ行ったが会えず。帰ろうと思ったらちょうど仕事帰りのまみちゃんに遭遇。いろいろ素敵な偶然が重なったもんですね。お部屋で4:00前まで話し込む。何を話したかだいたい覚えていないけど、こんなとこでしかゆっくり会えないなんてどうかしてるぜみたいなことと、仕事の愚痴と、お決まりの恋愛トーク。眠かったけど、ストレス発散になった!まみちゃんありがとう。
まみちゃんのホテルを出ると小雨と霧が出ていたけどあまり寒くはなかった。タクシーをひろって自分のホテルへ。タクシーはワンメーター11元、日本円で130円くらい。安い。ホテルに帰るなり疲れ果てて爆睡。
そんなこんなでいろいろあった初日。現地開発者の顔見知りたちがオフィスで会うなりおおコンニチワ!と言ってくれたのがうれしかった。






知らない方がいいのかもね
自分の限界も思い知ったし、推進力に対し実行力が乏しいことも思い出した。この長期に渡る長時間労働が私に刻んだものは、良い意味でも悪い意味でもとても大きい。あと8000万円足りないので、これからはもっと悲惨なことになるのだろう。
仕事ばかりしてプライベートがおろそかになることにそれほど敗北感がないのは、今の仕事こそが自分のやるべきことだと無意識に感じているからではないかと思う。やりがいがありたくさん学ぶことがある。私ごとき凡人を買ってもらい、本当に良い経験をさせてもらっていると思う。こんなにのめりこんでやることなんて、これからあるのかなと思ったりもしている。
友達の助けも大きい。さりげないやさしさをたくさんもらっている。恋人は私が前より情熱的でなくなった!とぶつぶつ言っているけれど、私にとって彼女は自分の一部のように感じているわけだから、まあそれはしょうがないよね。いつも迷惑ばかりかけてごめん。
こうやって書く日記も、今は言葉がすらすらと出てこない。この状態こそ忙殺というのだと思う。今の暮らしで本当に良いのか、将来とはいつのことなのか、やりたいことなんて本当は無いのか。友達に全然会えていないし、家族のことなんてすっかり忘れている。
…とかなんとかタクシーの車内で考えながらぼうっとしていたら、明日から天津行きの部長がお前さどんなパンツはいてんの?と聞いてきた。パンツなんかはかないよと答えた。11月の夜。あさってから北京10泊です。向こうは2℃らしいです。
のろちゃん、ケンチャナヨ!
夏が嫌いだし好きな月だしで、毎年9月になったことに気づくと安心します。
月の労働時間250超えも6ヶ月目に入って、もはや何が「無理する」ことなのかよくわからなくなってきている。気になる症状が出てきており、体はきついのだと思うから病院には行こうと思う。信頼と発言権があるから、心の方は案外平気である。目的がはっきりしている方が楽だということなのだと思う。
死の北京出張はつらかったけど睡眠削って夜な夜な一人で北京の街を出歩くのも一興だった。私にとって世界は大きいままだなと思った。とにかく知らないことや手に余ることへの好奇心<物怖じの傾向があるよう。そして相変わらず中国語を少しも勉強する気のない自分の傲慢さにも呆れる。
仕事以外のことはあまりしていません。していないし、たいして物事を考えてもいないかな。とはいっても、クルージングパーティで夏の始まりに乾杯した後は、ライブ、AKB西武ドーム、阿佐ヶ谷の七夕祭、浅草のあじこ祭、カラフルカフェ、ビアガーデンには行った。会社飲みもボーリング大会も行った。今クールのDr.HOUSEも24も全話見れてるし、達郎の新譜も聴けてるし、佐江の生誕祭の劇場公演も観たし、十分じゃない?と思う。
彼女のことは大好きです。すごく面白くて飽きないし、ありがたみもよくわかる。たくさん稼いで贅沢をさせてあげたり、自慢したくなるようなイケタチに生まれ変わったりすることは一生ないと思うのだけど、せめてちゃんと養えるくらいの生活力と真面目さはキープしていけたらと思う。ケンチャナヨって何だ。
…先週末、逗子駅集合のはずが気づいたら小田原におり、レンタカー借りてドライブしながら葉山に向かいました。その時FMヨコハマでWhat You Won't Do For Loveが流れてたのを思い出し、今、CDを引っ張り出して久々にBobby Caldwellを聴いてます。メロウだなあ。度を超えると気持ち悪いギリギリの甘さというか。こういうのもたまにはいいですね。
同調圧力への抵抗
震災の痛ましさはそれほど私の心をしめつけはしなかった。ただ善悪の選択を常に迫られているような被害妄想にかられた。無邪気な正義には同調できず、かといって誰かを非難することで安心するなんてこともできず、身動きが取れなかったのだ。募金もまだしていない。考えが落ち着いて、心から募金したいと思った時にしたい。近いうちにしたい。自分の感情を整理しなければ貢献もできないか弱い個人なのだ。最低限に少しの思いやりを上乗せした常識と博愛を持っている前提で、個人としての道徳しか選ぶものはない。それは別に今に始まったことではなく、平和に暮らしていたって同じなのだ。
インプットが多すぎてもはや最適解なんて出せない。だから託すしかなく、任せる以上は軽はずみな非難はできない。これは悪意でなく私の能力が不足しているのである。わからないパラメータが多すぎで、もっともらしいこと、とりわけ自分にできそうなことに飛びつきそうになる。きちんと調べてしかるべき勉強をした上で、情報を整理し過去の知見を活かし未来を予見して、先人に説得力のある総合的な判断をできるか。まったくできないのである。ひとつの決断を下すことがどれほど大変か、今となればよくわかる。勉強する気のないバカは黙ってろと自分に思う。
現代社会の様々な問題を、真剣に考えることなどなかったし、そういった教育を受けてこなかった。歴史は太平洋戦争でほぼ終わり。せいぜいよくわからない政党の歴史ぐらいだ。だから、こんなことになるなんて、思ってもなかった。その点ではやはり少し教育には不満がある。大人になってしまった今となっては、もはやただの言い訳にすぎないけど。
とにかく、この数ヶ月で、私はすっかり大きなことはあきらめてしまった。今までも知らずにあきらめっぱなしだったのだろうけど、ああ無理なんだなと思ってしまった。私はただの一市民でいつ死ぬかわからず、何のために生きるか、何のために働くか、何を大事にするか、考えても答えなんてないのであって、それをずっと死ぬまで抱えていく。みんなよく生きているよなと思う。そしてそんなこと、今までずっとそうだったなと思い出した。
でもそれもよしとするしかない。思いやりをもつと決めたのである。大きなことをあきらめ、小さな世界の中でせめて周りを大切にしてできる限りの努力をして自己満足することぐらいしか、今のところはない。底の浅い、思いやりのかけらもない人を見ても、よしとするしかない。寛容さってそういうことなのだと思う。人生そんな甘くなかったな。なんやかんやいいつつ前田敦子推しになってしまったことを、きっとあ〜ちゃんは受け止めてくれるだろう。私ももっといろんなことをやんわりと受け止められるようになりたい。
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